MINPAKU COLUMN
民泊の収益シミュレーションの作り方|始める前に確認する数字の見方
民泊を始める前に「実際いくら残るんだろう?」と不安になる方はとても多いです。結論から言うと、収益シミュレーションは難しい計算ではなく、「入ってくるお金」から「出ていくお金」を引くだけの引き算です。やり方さえ知っていれば、ノートと電卓でも十分に作れます。
この記事では、ビジネスの専門知識がなくても、始める前に採算を見極めるための数字の見方を、順番にやさしく解説します。なお、民泊の成果には立地や運営によって個人差があり、特定の収益を保証するものではありません。あくまで「自分で確かめるための考え方」として読み進めてください。
まず「入ってくるお金(売上)」を出してみる
最初に計算するのは、1ヶ月に入ってくるお金、つまり売上です。これは次の3つの数字をかけ算するだけで、おおよその目安が出せます。
- 1泊あたりの宿泊料金
- 1ヶ月に泊まってもらえそうな日数(稼働日数)
- (必要なら)1回あたりの人数や追加料金
たとえば、1泊1万円で、1ヶ月のうち15日埋まったとすると、1万円 × 15日 = 15万円が売上の目安です。
ここで大切なのは、宿泊料金も稼働日数も「希望」ではなく「現実的な数字」で置くことです。料金は、自分が泊めたい地域で似た条件の宿がいくらで出しているかを、予約サイトでいくつか見て平均を取ります。稼働日数は、初心者のうちは控えめに見ておくのが安心です。観光地でも毎日満室になることはまれなので、「もし半分くらいしか埋まらなかったら」という低めの数字でも一度計算しておくと、現実に近づきます。
次に「出ていくお金(費用)」を全部書き出す
売上が出たら、今度はそこから引く費用を書き出します。ここを見落とすと「思ったより残らない」という事態になるので、収益シミュレーションで一番大事な部分です。
民泊でよくかかる費用には、たとえば次のようなものがあります。
- 家賃または物件のローン(賃貸で始める場合は毎月の家賃)
- 掃除・リネン代(宿泊のたびにかかる清掃やシーツ交換)
- 水道・電気・ガス・通信費
- 予約サイトの手数料(予約サイトを通すと売上の一部が引かれます)
- 消耗品・備品(アメニティ、トイレットペーパーなど)
- 保険や各種手続きにかかる費用
これらを1ヶ月あたりに直して合計します。先ほどの売上15万円から、費用の合計がたとえば10万円だったとすると、手元に残るのは15万円 − 10万円 = 5万円、という計算になります。
費用は少なめに見積もりがちなので、むしろ「ちょっと多めかな」というくらいで置いておくと、後で慌てずに済みます。
「最初だけかかるお金」も忘れずに分けて考える
毎月かかる費用とは別に、始めるときに一度だけかかる「初期費用」があります。ここを毎月の計算に混ぜてしまうと数字が読みづらくなるので、分けて考えるのがコツです。
初期費用には、家具や家電をそろえる費用、最初の清掃や準備、必要な手続きにかかる費用などがあります。これらを合計しておき、「毎月どれくらい残れば、何ヶ月で最初に使ったお金を取り戻せそうか」を見てみます。
たとえば初期費用が60万円で、毎月5万円残る見込みなら、60万円 ÷ 5万円 = 12ヶ月。単純計算で1年ほどが回収の目安、という見方ができます。実際には空いている月もあるので、この期間はあくまで参考です。それでも「いつごろ最初の出費が一段落しそうか」を知っておくと、始める前の判断がぐっと落ち着きます。
「低め」「真ん中」「高め」の3パターンで見ておく
シミュレーションは、1つの数字だけで決めないのがおすすめです。
- 低め:あまり予約が入らなかった場合
- 真ん中:だいたい想定どおりの場合
- 高め:うまくいった場合
この3つを作っておくと、「うまくいかなくても赤字にならないか」「最悪のケースでも続けられそうか」が一目で分かります。特に確認したいのは低めのパターンです。一番予約が少なかった月でも生活や運営に無理が出ないなら、安心して一歩を踏み出せます。逆にそこで大きく赤字になるなら、料金設定や物件選びを見直すサインです。
まとめ:収益シミュレーションは「始める前の安全確認」
民泊の収益シミュレーションは、難しい専門知識ではなく、「入ってくるお金 − 出ていくお金」という引き算が基本です。やることを整理すると、次のとおりです。
- 売上の目安を出す(料金 × 稼働日数)
- 毎月の費用を全部書き出して引く
- 初期費用は分けて、回収の目安を見る
- 低め・真ん中・高めの3パターンで確認する
この4ステップを踏むだけで、「なんとなく不安」だった状態から、「数字で確かめたうえで判断できる」状態に変わります。なお、ここで出した数字はあくまで試算であり、実際の成果は立地・時期・運営によって変わります。収益を保証するものではない点だけ、覚えておいてください。
「自分の場合はどの数字を入れればいいの?」と迷ったら、始める前に押さえておきたいポイントをまとめた 「民泊を始める前にチェックすべき10項目(無料スターターガイドPDF)」 をご用意しています。料金や費用の見方、つまずきやすい確認事項を、初心者向けにやさしくまとめた1冊です。
公式LINEにご登録いただいた方に無料でお渡ししていますので、「数字を整理してから一歩を踏み出したい」という方は、ぜひLINEから受け取ってください。